No.12 大規模乾燥調製施設の管理運営にかかる役員・幹部職員研修会を開催

 近江米振興協会は2月14日㈫に滋賀県農業教育情報センターに於いて、令和4年度大規模乾燥調製施設における管理運営にかかる役員・幹部職員研修会を開催しました。

 まず始めに公益財団法人農業倉庫基金指導部の技術参与 境 様から カントリーエレベーターの事故防止と題しまして、自然災害については、人のちからではどうする事も出来ないのが現状ですが、品質事故等は再発防止策が取れます。現場担当者の事故未然防止の意識と行動、管理マニュアルや作業手順書の整備が有効である。
 また、国際衛生株式会社 営業本部 農業営業部の大賀部長 様から米・麦は食品であり、これを取扱っている施設は「食品工場」となります。苦労して品質向上に取り組み、どんな良い米麦を出荷しても、施設内外の環境美化を良くしないとイメージが悪くなる。施設を美しくしていると害虫の発生や、ねずみ被害の予防にもなります。

 今回の研修会でねずみ被害等が発生しないように施設を美しくして衛生管理に努めていきたいと再認識される場となりました。
 現在、米麦を取り巻く環境は大きく変化しています。米麦の生産・流通の現場では、「安全・安心」は当たり前で、さらなるコスト削減等が大きな課題となっています。米麦の品質向上、物流の合理化、担い手を中心とした効率的な生産体制の構築という従来からの役割に加えて、トレーサビリティー、コンタミ(異品種混入)防止などを確保することがCEに求められています。
 一方で、稼働率向上や、オペレーターの育成・確保・労働条件の整備、施設の老朽化問題など、CE運営上の課題は山積しています。 また、残念ながら、CEにおける品質事故は毎年発生しています。CEでの品質事故は発生すると被害が甚大であり、数千万円の損害金額になることも珍しくありません。
 品質事故は経済的な負担だけでなく、生産者から預かっている大事な米麦の品質を損ねることになり、道義的にも大きな問題であり、事故防止はCEにとっての最も大きな課題の1つなのです。

 別紙に「農業倉庫CEと防災」152号から抜粋して、令和3年度宮城県内「運営・美化コンクール」で最優秀賞を受賞されたJA加味よつば・西部CEの取り組みを参考までに掲載いたします。

PDFファイル 「運営・美化コンクール」JA加味よつば・西部CEの取り組み事例の紹介

令和5年度 共同乾燥調製施設設置農協
担当者研修会等の開催予定について

☜ 麦関係 担当部課長及びオペレーター研修会(5月)

☜ 米関係 担当部課長及びオペレーター研修会(7月)

☜ 管理運営関係 役員・幹部職員研修会(2月)

開催場所:滋賀県農業教育情報センター1F 研修室

※講師や会場等の都合により変更になることがあります。