県産米の9月30日現在、『27年産米水稲うるち玄米』の検査1等比率は73.7%(前年同期47.3%)で、前年同期より26.4㌽増、全国比率81.2%より7.5㌽減となっており、県内比率では増となっているが、全国比率より減となっております。:県産米の2等以下に格付けされた主な理由は、形質(心白及び腹白)、整粒不足、着色粒によるものです。
このような品質状況の中、各施設では出荷時期を迎え、荷受もみの品質にも左右されますが、良品質米の出荷を目指して最大限のご努力を願い、また、貯蔵中の籾について、常時穀温を把握し、穀温の上昇傾向が見られたら、速やかにローテーション等を行い、事故が発生しないよう下記事項に留意し施設稼働をお願いします。
記
サイロに貯蔵保管する籾は、全量精選を実施されていると思いますが、精選籾に較べ未熟粒等は水分が高い事が多く、これらが混入していると貯蔵中に精選籾の水分に影響を与えかねません。長期貯蔵の前には、必ず精選を実施して下さい。
穀温記録をグラフ化することで、その変化がよくわかります。基本的には、冬場に向かって外気温とともにゆっくりと低下するのが正常ですが、仮に上昇するようなことがあれば、わずかであっても「異常の兆し」と受け取るべきです。また、それ以外の目的でも、穀温を監視し「グラフ化」することが大切です。平均外気温と穀温の差が5℃を超えれば要注意で、10℃を超えれば直ちにローテーションを行わないと結露の危険がありますので、是非、穀温管理の「グラフ化」を行って下さい。
外気温と穀温を毎日定時に測定し、穀温の上昇傾向が見られたら、結露の発生の有無を確認して、速やかな対応をお願いします。
※注:サイロ内の貯蔵量(保管量)が少ないと、上部空間が大きいため、より外気温のA42影響を受けやすく、結露が発生しやすくなることから、特に注意をお願いします。
米・麦は食品です。これを取り扱っている施設は、「食品工場」となります。
CEで大変な苦労をして品質向上に取組み、どんな良い米麦を出荷しても、施設内外の環境美化をよくしないと、出荷米のイメージが悪くなります。
また、日々の整理・整頓・清掃は、害虫の発生防止やネズミ被害の予防にもなりますので「環境美化」に努めるようお願いします。