9月4日~10日に実施しました「共乾施設巡回」には稼働最盛期で大変お忙しい中、ご協力を
頂きましてありがとうございました。
さて、本年産米の共乾施設荷受につきましては、荷受開始と同時に天候が悪く、各施設の荷受
は、天候不順の晴間に集中して荷受されている状況でした。(巡回日までの荷受量最高9/5 360㌧)
また、荷受もみ水分も一部ですが40%以上と非常に高く、特にコシヒカリについては、倒伏した
水田が多いことから、むせ米・胴割米等の荷受もみ搬入が予想されることから、荷受前チェック体
制を今まで以上に確実に行い、不良もみ混入防止のための荷受前の「事前チェック体制」の強化
及び「施設の適正稼働」を、下記事項にご留意願い引き続きお願いします。)
記
施設へ搬入される場合、入口での品質チェックは殆どの施設で実施されており、品質向上の重要な任務です。しかし一部の施設ではもみだけでのチェックが行われており、もみだけでは着色粒・胴割米等の判定が難しいため、玄米にして両方でのチェックを実施されるようお願いします。
① 貯留ビン(DS・DAG)の堆積高さ 【目安は1.5㍍以下(約15㌧)】
本年産米の荷受状況は、1日の荷受量が極端に偏った荷受となり、貯留ビンの堆積量が一時的に多くなっている施設が見受けられ、可能な限り品質保持が確保される堆積量になるよう対応をお願いします。
◆ 貯留ビンで高積みすると風通しが悪く、生もみの品質保持に必要な風量が得られなくなるので、DS・DAGでの高積みは避けるようにして下さい。
◆ 高水分もみほど堆積高さを薄くするようにして下さい。
② テンパリングについて(連続送り式乾燥機)
テンパリング時間は、1回3~8時間の範囲です。乾燥作業等の都合で基準を守る事が難しい場合がありますが、基準の範囲以内で稼働をお願いします。
◆ テンパリング時間は、短かすぎれば胴割米の発生、長すぎればヤケ米発生に繋がります。
③ 水分測定について(循環式乾燥機)
青未熟粒が多く、水分にバラツキが大きいロットは、水分ムラが解消されにくいので仕上げ水分に近づいたら水分測定を細かにして、もみ水分状況を把握するようにして下さい。
④ 穀温の測定について
乾燥途中及び本サイロに投入後はほとんどの施設で実施されておりますが、一部施設において貯留されている場合に、測定が出来ていないところがありました。外気温は9月に入っても昼間の気温が高い日もあり、出来る限り穀温測定を行い、もみの品質状況の把握を行って下さい。(穀温が35℃を超えると食味が悪くなる)
⑤ 早生品種の胴割粒発生防止対策について (県農技センター「緊急技術情報(27.9.9発行」)
籾水分は長雨で高いことが想定されるため、収穫後は速やかに乾燥作業に入り、できるだけ低温で時間をかけた丁寧な乾燥に努め、高温になるような急激な乾燥はさけるようにして下さい。
各施設では、フレコン下部のロープ解き作業の安全対策がとられていましたが、一部の施設で、安全器具が備わっているにも関わらず、使用されていない施設があり、安全な荷受作業をするためにも是非使用をお願いします。
ロープ切れの危険性を各生産者に啓発するとともに、随時フレコンの点検が実施されるようご指導をお願いします。