No.7 共同乾燥調製施設の適正稼働及び安全作業について‼
・・・・・事前チェック体制の強化で「施設に持ち込ませない姿勢」が品質事故防止の第一歩です・・・・・

 昨年度の共乾施設荷受につきましては、雨と雨との合い間の荷受け等で、高水分の籾の搬入も一部見受けられましたが、各施設共1日の荷受量は少なく、概ね平準化された荷受状態でした。
 今後の荷受につきましては、倒伏している圃場での荷受籾の搬入等も予測されることから、荷受前の「事前チェック体制」の強化及び「施設の適正稼働」を、下記事項にご留意願い引き続きお願いします。

1.品質仕分けについて (必ず実施すること)

 施設へ搬入される場合、入口での品質チェックは品質向上の重要な任務です。一部の施設においては未だに籾のみだけでのチェックが行われていた施設がありました。籾だけでは着色粒、胴割米等の判定が難しいため玄米にして両方でのチェックを実施されるようお願いします。 

2.乾燥作業について

① 貯留ビン(DS・DAG)の堆積高さ
【目安は1.5㍍以下(約15㌧)】
 昨年度の荷受状況では、1日の荷受量が少なく、貯留ビンの堆積量は多くなっている施設はほとんど見受けられませんでしたが、可能な限り品質保持が確保される堆積量になるよう対応をお願いします。
② テンパリングについて(連続送り式乾燥機)

◆ 貯留ビンで高積みすると風通しが悪く、生もみの品質保持に必要な風量が得られなくなるので、DS・DAGでの高積みは避けるようにして下さい。

◆ 高水分もみほど堆積高さを低くするようにして下さい。
 テンパリング時間は、1回3~8時間の範囲です。乾燥作業等の都合で基準を守る事が難しい場合がありますが、基準の範囲以内で稼働をお願いします。

◆ テンパリング時間は、短かすぎれば胴割米の発生、長すぎればヤケ米発生に繋がります。

③ 水分測定について(循環式乾燥機)
 青未熟粒が多く、水分にバラツキが大きいロットは、水分ムラが解消されにくいので仕上げ水分に近づいたら水分測定を頻繁にして、もみ水分状況を把握するようにして下さい。
④ 穀温の測定について
 乾燥途中及び本サイロに投入後はほとんどの施設で実施されておりますが、一部施設において貯留されている場合に、昨年は測定が出来ていないところがありました。外気温は9月に入っても昼間の気温が高い日もあり、出来る限り穀温測定を行い、もみの品質状況の把握を行って下さい。
(穀温が35℃を超えると食味が悪くなる)

3.安全作業について

 各施設では、フレコン下部のロープ解き作業の安全対策がとられていましたが、一部の施設で、安全器具が備わっているにも拘わらず、使用されていない施設があり、安全な荷受作業をするためにも是非使用をお願いします。
 ロープ切れの危険性を各生産者に啓発するとともに、随時フレコンの点検・更新が実施されるようご指導をお願いします。


令和4年度
米の品質事故防止強化月間中

 CEの稼働最盛期に合わせ、「米のCE品質事故発生防止強化月間」として設定され、品質事故防止、および火災・人身事故防止等、安全な施設運営に取り組むことになっております。 期間は令和4年8月1日から10月31日までの3ヵ月間 (期間は終了しても事故防止は継続)   ※ JAグループ及び農業倉庫基金作成の『カントリーエレベーター品質事故防止カレンダー』に記載された事項を再確認いただき、無事故で円滑な施設稼働をお願いします。