CE情報
No.7 常時穀温の動きをグラフ化で監視し、害虫発生等有無の確認を‼
本年産麦の荷受けにつきましては、概ね荷受けが終了したことと思いますが、一部の施設では水分が高い麦の搬入されたところも見受けられました。
今年産麦類の収穫量及び品質につきましては、小粒大麦は収穫量・品質ともに良く、普通小麦については、品種によって品質に差が見られ、雨後搬入によっては昨年より悪いところもありました。今後は丁寧な調製作業を行い、農産物検査の受検から保管管理へと移行することとなりますが、特に7月から９月は外気温の上昇とともに害虫の繁殖最盛期でありますので、貯蔵害虫の被害防止について、下記事項にご留意をお願いします。
記
１．麦の貯蔵保管について
① フレコン詰めした麦を、施設の下屋等で仮置き期間が長くなると、コクゾウ、ココクゾウ、バクガ、ノシメマダラメイガ（ノシメコクガ）が繁殖しやすい環境にあります。できるだけ早く、保管倉庫に移送し、被害が発生しない対策と管理をお願いします。
② 貯蔵時は、原則的に穀温２０℃以下に低下させてから、貯蔵を開始しますが、もしそれを超える場合には、気温が低下した時を見計らって、出来るだけ早い機会にローテーションを行うなど、穀温を確実に低下させてください。
また、毎日穀温の動きをグラフ化して監視し、上昇の兆しがあれば、ローテーションを行って醗酵変質・害虫発生等の有無を確認してください。
２．環境美化について
環境美化は、貯穀害虫の防止対策としても、大変重要です。
① 施設内の各設備、機器および作業場並びに包装容器、フレコン等害虫の潜伏場所となる資材や、それらの置き場を含めた清掃と害虫防除措置を行ってください。
② 敷地内の雑草を取り除き、資材・物品を放置しないようにして下さい。
