6月21・23・30日に実施しました、小麦の共同乾燥調製施設荷受け時巡回には、大変お忙しい中ご協力を頂きましてありがとうございました。
令和4年産小麦の施設荷受けは、概ね好天気が続き、雨に遭うことも少なく順調に進められました。
1日の荷受量が400㌧近い施設もあり、乾燥等処理で心配されたが低水分の小麦だったのでスムースに処理ができ、また、荷受けが多い時は、ビンに入れて逃げるなど凄く順調に進んだと聞いております。
各施設の担当の方々には、大変ご苦労されての荷受け作業であったと思います。
今後は良品質麦生産に向けた「乾燥・調製」を丁寧に実施して頂くために、下記事項にご留意願い作業を進めていただきますようお願いします。
記
① 遅れ穂等で青未熟粒の混入麦は、調製を丁寧に行い、適切な「ふるい目」を使用し、品質が向上するようお願いします。
② 草の実混入により仕分けされた麦については、調製作業で完全に除去することは非常に難しく、また、荷受け時に区分した麦についても、混合処理すると全体の品質低下につながりますので、絶対混合処理する事のないようお願いします。
調製については、農産物検査員の指導・助言を受けるようにしてください。
※参考
整粒:規格規程(定義)に定められたふるい上の健全粒。
水分:戻り水分を考慮した乾燥をお願いします。
縦目ぶるい | 水分規格 | |
普通小粒大麦 | 2.0㎜上 | 13.00% |
普通はだか麦 | 2.0㎜上 | 13.00% |
普通大粒大麦 | 2.2㎜上 | 13.00% |
ビール大麦 | 1等・2等…2.5㎜上 | 13.00% |
等外上…2.2㎜上 | ||
普通小麦 | 2.0㎜上 | 12.50% |
サイロ投入時の穀温は、20℃以下を原則とし、外気温プラス5℃以上の場合は、外気温が低下した時を見計らって、出来るだけ早い機会にローテーションを行い穀温を下げてください。
長期貯蔵の場合、外気温の低下に伴い、サイロ内部の上層部や側壁部から発酵する場合がありますので、注意して下さい。(サイロ容量に比べ貯蔵量が少ないほど結露が生じやすい)