6月11日に実施しました第1回巡回調査(大麦・ビール大麦)では、該当施設担当者及び関係機関の方々には、大変お忙しい中ご協力を頂きありがとうございました。
なお、普通小麦(一部小粒大麦含む)を対象とした第2回目施設巡回を6月23日、25日、28日に実施致しますので、お忙しい中ですが、施設担当者及び関係機関の方々のご協力をお願いします。
さて、小麦の収穫が梅雨時期に入り「梅雨の晴れ間」での刈取作業となり、荷受が集中して過剰になることや、生育の遅れた「ほ場」の高水分麦の搬入が予測されますので、下記事項を参考に作業を進めて下さい。また、「赤かび病」の発生は平年並となっていますが、防除が実施されていない搬入麦は、赤カビ病に感染している場合がありますので、荷受前の十分な品質チェックを行って頂き確実な仕分けをお願いします。
記
施設の乾燥能力を把握し、それに見合った荷受けが必要です。乾燥能力は荷受け水分で大きく異なりますのて、下表を参考に適切な荷受けをお願いします。
※参 考(「農業倉庫・CEと防災」より抜粋)
17%で半乾貯留を行う乾燥方式での一次乾燥時の除去水分量は下表のように荷受け水分によって著しく異なります。
例:荷受け水分24%、荷受量100㌧で乾燥能力を設定している施設で、水分17%まで乾燥する場合は、8.43㌧の除去水分量になります。しかし、水分30%になれば、除去水分量は15.66㌧と2倍近くになり、半乾貯留まで2日間の乾燥時間が必要となります。これは、翌日分の荷受けができなくなることを示しています。
この施設では、1日8.43㌧の水分しか除去できないので、荷受水分30%では、荷受量を54㌧弱に押さえなければ、乾燥作業に無理が生じることを示します。
① 外気温が高くなる時期ですので、期間はできるだけ短縮し、水分は17%以下となるようお願いします。
なお、乾燥機に余裕がある日は、仕上げ乾燥の実施をお願いします。
② 穀温の動きには、グラフ化を行って十分注意をして監視してください。
CE・RCの稼働については、「安全作業留意事項」を守るよう心掛けてください。
特に、荷受け作業には、施設担当職員以外(応援者)の作業員が従事する場合がありますので、事前に安全作業留意事項を徹底しておいてください。
例:フレコンのロープの根元に縫いつけてある「糸」がフォークリフト・ホイストで、吊り上げる際に、一気に切れて落下する事故が県内施設でも発生しておりますので、十分な注意をお願いします。