茶がゆ

茶がゆは江戸時代から、近畿地方を中心に、地盤が低い地域、水田の少ない地域、厳しい自然環境の山間僻地などで食べられてきました。滋賀県では、木之本町金居原、能登川町乙女浜、彦根市下岡部、信楽町などで年中、日常的に食べられていました。
茶がゆが長く食べ続けてこられたのは、何といっても手間ひまかけた「おいしさ」からです。

材料

米 カップ1
水 カップ10
番茶 大さじ5
茶袋(またはティーパック)

作り方

  1. 番茶は使う前にフライパンに紙(半紙など)を敷いた上で、 弱火で、香ばしい香りがしてくるまで焦がさないように炒っておく。
  2. 米は茶がゆを作る寸前にさっと洗っておく。 番茶は茶袋(木綿や麻製の袋)あるいはティーパックに入れておく。
  3. 鍋に米、水、番茶の入った茶袋をいれ、鍋のふたをせずに強火で炊く。
  4. 湯の色がべっこう色(濃い茶色)になったら茶袋を取り出し、さらに沸騰を続ける。 途中であくをすくい取る。
  5. 米粒がふくらんで少し花が開いたような状態になったら、鍋を火から下ろす。 火にかけてから20~30分程度で炊き上がる。

情報提供:滋賀の食事文化研究会「つくってみよう 滋賀の味」(サンライズ出版)